乾癬の検査方法や治療方法は?塗り薬・光線治療・飲み薬について
引き続き、皮膚の病気である「乾癬(かんせん)」について紹介したいと思います。
乾癬の検査方法
乾癬は特徴的な皮疹の形や分布をしていますので、鑑別する方法は主に視診になります。他の皮膚病と判別しにくい状態の場合は、皮膚の一部を採取して詳しく調べる生検という検査を行います。
乾癬の治療は状態に合わせて
乾癬の治療方法はいくつかありますが、症状に合わせて治療方法を検討します。
<軽度の場合>
軽度な症状の場合は、主に外用療法(塗り薬)での処置になります。
塗り薬にはステロイド外用薬とビタミンD3外用薬、ステロイドとビタミンD3の配合外用薬があります。
ステロイド外用薬には炎症を抑える作用、ビタミンD3外用薬には表皮代謝の異常亢進を抑える作用があります。
<中度の場合>
中度の症状の場合には、光線治療を行います。
ナローバンドUVB、エキシマライトといった機器を使用して患部を治療していきます。
●ナローバンドUVB
皮膚疾患の治療に用いる紫外線治療機器です。
従来の紫外線照射の波長の中から治療に有効な波長のみに絞り、その他の有害波長をカットすることで発がん性や色素沈着のリスクを最小限に抑え、なおかつ効果を最大限に高めている機器です。
●308エキシマーシステム
対象になる疾患や効果はナローバンドUVBとほぼ同じですが、小範囲の局所を治療する場合に適した機器です。
病変部にのみ治療ができ、短時間で行える特徴があります。
<重度の場合>
全身に広がってしまっているような重度の場合は、飲み薬で体の免疫作用を調整していく治療になります。飲み薬には免疫抑制薬やPDE4阻害薬などがあります。
●免疫抑制薬
乾癬における免疫の過剰な働きを抑え、症状を改善します。
腎障害や血圧上昇などの副作用があるため、服用している期間中は定期的な血圧の測定や腎機能の検査が必要になります。
●PDE4阻害薬
乾癬でおこっている過剰な炎症を抑える薬です。主な薬名は「オテズラ錠」という薬で、日本の他に37カ国で承認され、尋常性乾癬、関節症性乾癬の治療薬として多くの患者様の治療に使われています。
<さらに重度の場合>
さらに重度の場合には、生物学的製剤の投与という選択があります。
生物学的製剤とは、科学的に合成した医薬品ではなく、生物が合成するタンパク質を応用して生成された治療です。非常に高い効果が期待できますが、反面、副作用も考えられるため、すべての患者さんが使用できる薬ではありません。
費用面に関しても他の治療に比べると少々高額になります。
このように、乾癬を放置して悪化した場合は治療方法は複雑になり、また、体への負担も大きくなります。早期に治療に取りかかれるように気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。
乾癬と生活習慣(飲酒・食事)や遺伝は関係ある?肌のかゆみは子供へうつる?
今回は皮膚の病気である「乾癬(かんせん)」について紹介したいと思います。
乾癬とはどんな病気?
乾癬の一般的な症状は、皮膚が赤くなる、皮膚が盛り上がる、赤く盛り上がった表面に銀白色の細かいかさぶたができ、フケのようにボロボロと剥がれ落ちる現象が起こります。
アトピーや湿疹はかゆみを伴いますが、乾癬の約半数の患者さんにはかゆみが見られますが、全くかゆみも痛みも伴わない場合があります。
日本国内では10万人程度の患者さんがいると言われており、男女比は2:1で男性に多く、男性では30代、女性では10代および50代の患者さんが多いとされています。
乾癬は「感染」する病気?
乾癬は他人へは感染しません。 子供と一緒にお風呂に入ったとしてもうつることはありません。
しかしながら、自分自身の肌では患部が広がっていきます。患部を掻きむしってしまうことで広がりますし、体調やストレスなどとも関係していますので、体のコンディションが悪ければさらに拡散・悪化してしまう病気です。
乾癬と生活習慣の関係は?
乾癬は食生活やストレスや喫煙など生活習慣と大きく関係しています。
乾癬が発症するのは食生活が乱れている人や多量の飲酒や喫煙をされている方が多い傾向にあります。
これは、乾癬が内臓の疾患と関わりがあるためです。高コレステロール血症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を予防することが、乾癬の予防にもつながります。
最近では、青魚の油(DHA・EPA)が乾癬の改善に関係があると言われています。
かゆみを伴わない場合もあるため、乾癬が発症していると気付きにくい場合がありますが、放っておくとさらに症状が悪化してしまうことが考えられますので、少しでも肌に違和感があるときには早期に受診されることをおすすめします。
巻き爪の膿の出し方や治療方法は?応急処置や放置した場合なども!
巻き爪から膿が出るのはどのような時?
爪は本来、足先や指先に力を込めやすくするためであったり、足の爪ならば小さな面積で体全体を支えるためには、必要不可欠な物です。しかし爪の変形によっては、足であれば歩けなくなるほどの悪影響が及んでしまいます。
巻き爪が起きやすいのは特に足の親指で、爪の両サイドが内側に丸くなっていくタイプです。爪の両サイドが鋭利な刃物のようになり、皮膚組織に食い込んでいきます。
そんな状況に足に体重がかかってしまうと、皮膚が損傷され、通常どこにでも存在するブドウ球菌などの細菌が付着しやすくなります。細菌の侵入を防ごうとする私たちの防御機能が働き炎症を起こすことで排除しようとします。この闘いの末に生じた白血球などの死骸が「膿」となります。
膿の出し方や応急処置方法は?
巻き爪が刺さった部分から膿が出てきた場合は、すぐに皮膚科や外科などを受診し治療してもらうことが一番ふさわしい対処法ですが、すぐには受診できない場合は、悪化させないように応急処置を知っておくといいですね。
膿が出ている場合は、患部をいじって無理に膿を排泄させると、余計に炎症が進行したり、腫れがひどくなったりするため、清潔なコットンやティッシュなどを当て、抑える程度で余分な膿を除去させます。決して強く搾ったり、引っ掻いたりしないようにしましょう。患部は清潔を保持することが第一に必要な事項になりますので、ぬるい温度か水で洗い流します。その後は清潔なタオルやガーゼで水分を拭き取り、消毒薬が常備してあれば塗布し、それ以上の余計な汚れが付着しないようにガーゼなどを当てておくことが望ましいです。
膿が出てしまった巻き爪の治療方法
膿が出ている状況は巻き爪の悪化を示しているようなものです。その分患部の痛みも伴っていると思われますので、まずは、皮膚にあたって傷つけている部分を処置して、炎症が広がらないための抗生物質の服用や外用薬で治療されます。
一般的には、患部の炎症が治まってから、テープやワイヤーを使用する矯正治療に進むことになります。
膿が出たまま放置した場合はどうなる?
膿が出ている状況は決して良いことではなく、何かの対処で一時は排膿状態が改善されたり、出血なども治まることがあるかもしれませんが、巻き爪はそのままですので炎症の再発は十分にありえます。痛みや腫れが持続したり、または強くなったりすることもあり、見えないところで感染が広がっているかもしれません。
感染が繰り返されると化膿性肉芽腫という異常な肉芽を形成する可能性も出てきます。
患部が小さいからと言って、症状がそこだけにおさまるというものではなく、悪化すると血液にも細菌が侵入し全身に周ってしまう恐ろしい状況にもなり兼ねません。
糖尿病をお持ちの方では、傷が治りにくいという体質に陥ってしまうため、小さな爪が原因で感染を起こすと組織が壊死を起こし、足の切断まで発展してしまうことが少なくありません。どんな方でも最悪な状況を避けるためにも、きちんとした医療処置を受けることが大切です。
乾癬(皮膚の病気)の症状や種類は?治療薬のオテズラ錠とは?
今回は皮膚の病気の一つである「乾癬(かんせん)」について紹介したいと思います。
また、乾癬の治療は外用薬、飲み薬、光線療法、注射療法の選択肢がありますが、飲み薬でオテズラ錠という新しい薬が登場しましたので、こちらについても紹介します。
乾癬とは
乾癬は、主に皮膚に炎症性の皮疹が発生する皮膚の病気で、頭皮・肘・膝・足などに多く発症する傾向があります。関節に異常が出ることもあります。乾癬の症状の特徴は、長期間にわたって続くことで、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
乾癬はどんな症状が出るのか?
乾癬の一般的な症状としては、鱗屑(りんせつ)・肥厚(ひこう)・紅斑(こうはん)があります。
鱗屑
皮膚が剥がれかかって、フケのように見えること
肥厚
皮膚が盛り上がること
紅斑
皮膚が赤みを帯びた状態のこと
乾癬の種類
乾癬には、大きく分けて5種類あり以下のように分けられています。
尋常性乾癬
紅斑が盛り上がり(肥厚)、フケのような鱗屑を伴った大小さまざまな局面を多発する
最も頻度の高い乾癬です。日本人の乾癬の患者様の約9割はこの尋常性乾癬です。
関節症性乾癬
関節の痛みや腫れ、こわばり、変形などが生じる乾癬です。
関節症状の前に皮膚症状があらわれる場合が比較的多いとされていますが、
その逆や同時にあらわれる場合もあります。
滴状乾癬
全身に急速に小さな水滴状の紅斑があらわれる乾癬です。
風邪や扁桃腺などの感染症に続いて起こることが多いとされています。
膿疱性乾癬
発熱とともに、小さな膿状の発疹が全身の皮膚上に発生し、再発を繰り返す乾癬です。
厚生労働省の難病に指定されています。
乾癬性紅皮症
もともとあった乾癬の皮疹が全身に拡大し、全身の9割以上の皮膚が赤くなる
乾癬のことです。発熱、悪寒、全身のだるさなどを伴います。
乾癬の治療について
乾癬は、発症する原因がはっきりとは分かっていませんが、乾癬になりやすい遺伝的な体質があり、これに不規則な生活や食事、ストレス、肥満、感染症など、さまざまな環境要因が加わり発症すると考えられています。
現時点では完治は難しいとされており、治療の主体は症状を緩和させるものとなっています。
長期間にわたって慢性の症状をコントロールし、生活の質(QOL)を改善させることを治療の目標としています。
最新の治療薬(飲み薬)のオテズラ錠とは?
乾癬の発症には、体の細胞に存在する「PDE4」という酵素が関係しています。
このPDE4が過剰に発生することと乾癬の発症に関係があることが分かっているため、オテズラ錠はこのPDE4の働きを抑える役割をします。これにより乾癬の症状が緩和するという仕組みです。外用剤や光線治療で改善不良な場合に使用し、比較的良好な治療結果が期待できます。他の治療との併用も可能です。頻度の高い副作用は下痢などの消化器系の症状が初期に現れることがあります。
オテズラ錠は日本の他に37カ国で承認され、尋常性乾癬、関節症性乾癬の治療薬として多くの患者様の治療に使われています。
オテズラ錠の治療は以下のような方は治療ができません。
・オテズラ錠に含まれる成分でアレルギー反応を起こしたことがある
・妊娠または妊娠している可能性がある
・お子さん
また、以下の方は使用に注意が必要です。
・妊娠可能な女性
・授乳中の女性
・重い腎機能障害がある方
・感染症にかかっている、その疑いのある方
・重いうつ病の方
・65歳以上の高齢の方
乾癬の症状によって、治療方法は変わってきますので、乾癬または皮膚の疾患でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
お肌の若返りエコツーレーザーで改善できる症状や治療方法
エコ2レーザーとは、皮膚の再生能力(自己治癒力)を促し「シワ・たるみ・ニキビ・ニキビ跡・毛穴」などの肌のコンプレックスを改善する美肌治療です。
エコ2の皮膚再構築過程
欧米では従来、ニキビ跡や毛穴に対し、皮を一枚剥ぐような治療を効果が確実として、実施していました。
しかしアジア人の肌にはリスクが大きく術後の赤みも数ヶ月続くこともあり、実用的ではありませんでした。
エコ2レーザーは微細なビーム径の炭酸ガスレーザーを皮膚に高密度に照射して、微細な穴をたくさん開けていきます。
そして皮膚再生能力、創傷治癒過程を利用し、若い頃のような弾力性ある新しいお肌を構築します。
結果、驚異的な若返り効果を得ることができ、肌の凹凸治療やシワやたるみに対しても、ダウンタイム(照射後の赤み)の短縮化を実現しながら、肌を入れ替えることで若い頃のキメの細かい美しい肌を再生します。
こんな肌のお悩みをお持ちの方に最適です
・ニキビ跡の凹凸に悩まれている方
・深いシワや目の周りのしわ、たるみに悩まれている方
・フェイスラインのたるみを改善したい
・顔や首の引き締め、顔全体の若返りの為に
・気になる毛穴を改善したい
・腕や身体のリストカットや肉割れを目立ちにくく改善したい
・一度の施術でニキビ肌を改善したい
・他の光治療器や高周波で満足感が得られなかった方
・ヒアルロン酸やボトックス注入以上の真皮からの張りを持続させたい
Q&A
Q、背術効果は1回でもありますか?
1回の施術だけでも肌の色調や肌質がよくなり、肌の弾力性が戻り、気になる毛穴の汚れを除去して毛穴を縮小させます。
更に、化粧ノリも良くなります。
Q、ダウンタイムはありますか?
メイクは翌日からできますが、ニキビ跡治療などハードな照射の際には7日〜14日程度のダウンタイムを伴います。
Q、痛みはありますか?
レーザー照射時の熱さや若干の痛みはありますが、麻酔をして施術をするので我慢できます。
2回目以降の施術からはその痛みにも慣れていきます。
Q、施術後の症状は?
施術後は赤みや腫れがありますが、数日で消失し、施術後3日〜10日の期間をかけて角質が剥がれてきます。
その際に強引に皮を剥がさないよう、洗顔時には泡で優しく洗うようにしてください。
Q、施術後の注意事項は?
保湿を十分に行なってください。施術後2週間程度は角質除去剤やスクラブなど刺激成分が入っている化粧品の使用は控え、UVケアを行なってください。
メイク時に照射部位を擦ったり、無意識に掻いたりしないようにしてください。
Q、施術は何回くらい受けた方が良いですか?
治療間隔と回数は個人の皮膚コンディションや治療目的によって変わりますが、1回の治療で色ムラやくすみの改善、肌のタイトニングの実感が得られます。
1ヶ月〜2ヶ月おきに計3回施術を受けると、より肌の入れ替えが進行して毛穴やシワやニキビ跡、お肌のコンプレックスの改善と肌の若返り効果が劇的に実感できます。
ミラドライの術後の痛みやケアは?安全性や評価は?施術回数や時間も!
ミラドライは”手術をしない”安全性の高いワキの汗や臭いの新しい施術方法です。傷を作らずに施術直後から効果を実感することができる画期的な治療方法です。
今回はこのワキガと多汗症治療法ミラドライについて紹介したいと思います。
ミラドライのメリット
・切らない治療
皮膚を切ることがないので合併症などのリスクが低下し、安全性の高い治療です。
・傷のない治療
切ることがないので術後の通院や処置が不要で、傷跡も全くありません。
・短時間での治療
約1時間と短時間の治療は患者様の身体的精神的負担を抑えます。
・長期間の効果
効果は治療終了直後から実感していただけます。
外科的手術と同じく長期間の効果が期待できます。
・施術当日より日常生活が可能
術後1週間程度は激しい運動を控えていただきますが、仕事や入浴など日常生活は可能です。
ミラドライが効く仕組み
ワキの汗や臭いの原因となるアポクリン腺・エクリン腺が集中している層へマイクロウェーブ(電磁波)をターゲット照射します。
熱エネルギーは汗腺に吸収されていきます。
ミラドライは自動的にエネルギーの深さと強さを最適化しています。
ミラドライの冷却システムは特別なクーリングシステムによって皮膚の表面を冷却保護しながら、熱エネルギーが汗腺に集中されます。
施術の流れ
1、ご自宅でワキの毛を剃っていただきます。(治療の前日か2日前)
2、ノースリーブの衣服を着用、時計やアクセサリーなどの金属類を外します。
3、治療箇所をマーキングします。
4、痛みをなくすために局所麻酔を行います。
5、ミラドライでワキを治療します。
6、患部をアイスパックでクーリングします。
※麻酔などを含めたトータルの治療時間は120分程度です。
施術後のケア方法
術後の痛みは当日午後にややありますが、
治療直後から2〜3日後までは以下のように患部をケアしてください。
・痛みやほてり感がある場合はワキをアイスパックで適度に冷やしてください。
・痛みや腫れが強い場合は処方された痛み止めを処方してください。
・腫れが強い間は激しい運動は避けてください。
・施術当日はシャワー浴とし、入浴は翌日からとしてください。
・施術部位は強くこすったりせず、泡で洗う程度にしてください。
施術がお受けいただけない方
以下の方は治療をお受けいただくことはできませんのでご了承ください。
・心臓ペースメーカーや他の電子機器が体内に埋め込まれている方
・酸素を投与している方
・局所麻酔でアレルギーなどの問題が起きたことがある方
・免疫力抑制剤などの薬を服用している方
・妊娠の可能性、妊娠中の方
・わきが、乳がんなどでワキの手術を受けたことがある方(要相談)
プラセンタに期待できる効果・効能!副作用や料金は?
プラセンタとは胎盤のことです。胎盤は栄養が非常に豊富で、動物は出産後の体の回復のために自分の胎盤を食べることは有名な話です。
胎盤の成分は、必須アミノ酸を含む、10数種類のアミノ酸、ビタミン、ミネラル、タンパク質など150種類以上の成分でできていると言われています。
また、細胞の若返りに必要な成長因子が含まれていることも知られています。
このようなプラセンタですが、どういった作用が期待できるのでしょうか?
・基礎代謝向上作用
・自律神経調整作用
・強肝、解毒作用(肝臓の働きを強める)
・免疫賦活作用(免疫力を高める)
・抗炎症作用(炎症を抑え組織の修復を促進する)
・内分泌調整作用(ホルモンバランスを調整する)
・活性酸素除去作用(酸化を防ぐ)
・血行促進、造血作用(血流を良くする)
・細胞分裂増殖作用(細胞の生まれ変わりを促進する)
こういった作用によって、以下のような疾患の治癒例が報告されています。
・皮膚科(肌荒れ・しみ・乾燥肌・脱毛症・アトピー性皮膚炎・水虫など)
・婦人科(更年期障害・生理痛・生理不順・不妊症・冷え性など)
・内科(肝炎・頭痛・貧血・十二指腸潰瘍・腎炎・高血圧・食欲不振など)
・整形外科(肩こり・五十肩・腰痛・ひざ痛・関節痛)
・歯科口腔科(歯槽膿漏・味覚低下・口内炎・舌炎・歯肉炎・インプラント後の創傷治療促進など)
・神経科(自律神経失調症・うつ病・不眠症など)
・泌尿器科(夜尿症・膀胱炎・性欲低下など)
・眼科(眼精疲労・視力低下・アレルギー性結膜炎など)
・耳鼻科(耳鳴り・めまい・アレルギー性鼻炎・臭覚低下・メニエール病など)
このように様々な疾患の改善が期待できるプラセンタについて、患者様から頂いたご質問にお答えしたいと思います。
1、どんな時にどの程度注射すれば良いのでしょうか?
疾病で使用する場合は、最初の2週間はできるだけ毎日、つめて注射することをおすすめします。
その後は効果を維持するために、週1〜3回程度にしていきます。注射の量や頻度は疾病の内容や患者様の状態により変わってきますので、当院にご相談ください。
ちなみに健康維持や美容目的の患者様の場合は、週1回程度で良いかと考えています。
2、注射する量と効果は比例しますか?
プラセンタの有効成分は、細胞の表面にある受容体と呼ばれる穴にはまり込むことで、細胞に取り込まれて効果を発揮します。
この受容体に空きがなくなってしまうとどれだけ注射をしてもあまり効果が出なくなると考えれます。
目安としては、大体5アンプルくらいまでは量と効果が比例すると言われています。
3、妊娠中に使用しても大丈夫ですか?
穴位(ツボ)への注射でなければ問題ありません。
胎児や生殖能力への影響などは試験で確認されていますので、安心して治療をお受けください。
妊娠されている場合はおしらせください。
4、副作用はありませんか?
筋肉注射を行なった場合は注射部位が硬くなったりすることがあります。
稀にですが、プラセンタの成分のいずれかに抗体を持っている方がいます。そのような方は注射後に患部が腫れたり、蕁麻疹や発疹がでる場合はあります。
このような症状がでた場合はすぐに当院にご連絡ください。
また、前日に多量のアルコールを摂取していた場合もこのような症状が出ることがあります。
5、プラセンタ療法を受けたいですが注射が苦手です。
このような患者様のために、注射以外の方法でプラセンタを摂取する方法をご用意しています。
ドリンクやサプリメントのプラセンタもありますので、お気軽にご相談ください。
料金について
自由診療(保険適応外)
2アンプル・・・3,000円
3アンプル・・・4,000円
プラセンタサプリメント(保険適応外)
メルスモンピュアカプセル・・・14,700円
プラセンタ療法についてご不明な点がありましたらお気軽に当院にご相談ください。
乾燥肌の保湿ケアのコツ!乾燥の原因や保湿剤の選び方は?
寒い時期になるとお肌の乾燥で悩まれる方が多くなると思います。
お肌は日々のケアがとても大切です。
今回はお肌の「保湿ケア」についてご説明したいと思います。
肌の乾燥を引き起こす要因
お肌は以下のような要因によって乾燥を引き起こします。
・加齢・・・潤いを保つ物質が加齢により減少するため
・季節・・・空気が乾燥しやすい秋から冬は注意が必要です
・生活習慣・・・身体の洗い過ぎや冷暖房の効かせ過ぎ
・疾患や治療・・・アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患、糖尿病などの内臓疾患など
肌が乾燥し悪化する原因
肌が乾燥すると、肌の表面にある極薄の角質層のバリア機能が低下します。この機能が低下することで、潤いを蓄えることができず、乾燥したり外部の刺激を受けてしまうことになります。また、アレルゲンや刺激物質が肌に侵入し、かき壊しをし、炎症が起こりかゆみが発生します。かゆみがあるとさらにかき壊してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
保湿剤の選び方
保湿剤は多くの種類がありますが、まずは自分のお肌に刺激がないことが大切です。使用感については、軟膏やクリーム、ローションなどが一般的であり、油分が多く配合されたものが保湿力が高いといえます。
最近では、よく伸びしっとり感が高い泡状の保湿剤がでてきています。
ヘパリン類似物質 外用泡状スプレー0.3%
<主な特徴>
・柔らかい泡状のため、軽く塗り広げるだけでよく伸びしっとりした使用感をえられます。
・ローション剤やスプレー剤のような液ダレがなく空気中に飛散することもあります。
・冷蔵庫で保存しても固化しませんので、夏場には冷やして使用できます。
・ジェネリック医薬品のため負担額は約30%軽減されます。
またその他にもクリーム状や軟膏など様々あります。
ヘパリン類似物質 クリーム
ヒルドイド クリーム
ヒルドイド ローション
保湿剤の正しい使い方
保湿ケアは保湿剤の使用方法が誤っていると効果が薄れてしまいます。
2014年のグラファラボラトリーズ社の調査では、約7割の人がきちんとした保湿ケアができていないというデータがあるくらいです。
軟膏やクリームの塗る量としては、人差し指の先端から第一関節まで出した量、乳液やローションは手のひらに1円玉大くらいに出した量が、手のひら2枚分の面積に塗る量の目安になります。
塗る際は、肌を清潔な状態にして手のひらでやさしくゆっくりと、強くすりこまないように均一に塗り広げます。
乾燥肌を悪化させないために大切なこと
乾燥肌を悪化させないように以下の点に注意して生活しましょう。
・かゆくてもできるだけ掻かないようにする
・汗をかいたら濡れたタオルなどでこまめに拭き取る
・入浴はぬるめのお湯にし、肌をやさしく洗ってしっかりすすぐ
・入浴後の保湿ケアは忘れずに(5分以内に保湿剤の塗布)
・肌着などの肌に直接触れる衣類は柔らかい素材にする
・室内の湿度を適度に保つ
・アルコールや香辛料はかゆみが強くなるため控える
保湿剤で改善しない場合は医師に相談しましょう。
アレルギー性疾患に効能がある抗ヒスタミン剤とはどんな薬?
アレルギー性鼻炎やじん麻疹、湿疹や皮膚炎などの皮膚疾患に対して処方する薬を抗ヒスタミン剤といいます。
ヒスタミンは、ヒスタミン1型受容体というタンパク質と結合して、アレルギー疾患の原因となる物質です。
抗ヒスタミン剤はそのヒスタミンの作用を抑制するための薬剤です。
花粉症などのアレルギー性鼻炎などがある方は経験があるかもしれませんが、アレルギーをおさえるための飲み薬を飲むと、非常に眠くなったり頭が重くなったりする印象がありますよね?
以前の抗ヒスタミン剤は、強い鎮静作用が眠気を引き起こしたり認知機能の低下を引き起こすといった副作用が報告されていました。
しかしながら、近年では改良が加えられ、このような副作用がほとんどない薬が処方されるようになっています。今回は抗ヒスタミン剤について説明したいと思います。
皮膚疾患と抗ヒスタミン剤
現在の診療での抗ヒスタミン剤の使用状況は以下のようになっています。
・蕁麻疹の97%、アトピー性皮膚炎の60%に抗ヒスタミン薬が使用されている。
・アトピー性皮膚炎では外用療法と非鎮静抗ヒスタミン薬を継続して併用した治療により症状とQOLの高い改善がみられる。
・アトピー性皮膚炎の痒みに対し、抗ヒスタミン薬の間欠投与より連続投与により痒みの抑制効果や消失効果の持続が認められた。
・慢性蕁麻疹での第2世代抗ヒスタミン薬の最終全般改善度はいずれの薬剤も70〜90%
抗ヒスタミン薬は第三世代へ
もともと強い眠気などの副作用を引き起こしていたものを「第一世代抗ヒスタミン薬」と呼ばれています。そして改良されたものを「第二世代抗ヒスタミン薬」、さらに鎮静作用などを軽減したものを「第三世代抗ヒスタミン薬」と呼ばれています。
第一世代抗ヒスタミン薬の副作用
第一世代抗ヒスタミン剤には以下のような副作用が報告されていました。
・抑うつ・抑圧性
・鎮静、傾眠、倦怠感
・興奮性
・顔面・頸部・手指の痙攣
・頭痛、高血圧
・末梢神経性
・知覚異常、運動麻痺
・神経精神性
・不安、錯乱、うつ症状
・口渇
・ドライアイ
・洞性頻脈
・便秘
・尿閉・排尿障害
・記憶障害
・散瞳
・上心室性不整脈
・心房不応期の延長
・末梢性血管拡張
・起立性低血圧
・めまい
・反射性頻脈
第三世代抗ヒスタミン薬の特徴
第三世代の抗ヒスタミン薬は、第一世代のような副作用が改善され、以下のような特徴をもったものになっています。
・難易度の高い試験で有効性と安全性が証明されている。
・眠気などの副作用が少なく翌日への持ち越しがない。
・集中力や判断力、作業能率が低下することがない。
・自動車などの運転に影響しない。
・服用回数や服用法など、患者様のライフスタイルにあわせることができる。
・他の薬との相互作用の影響を受けにくい。
・肝障害・腎障害・妊娠などへのリスクが少ない。
主な薬の名称
当院で抗ヒスタミン剤を処方する場合は、主に以下の薬になります。
※症状によって変わる場合がございます。
・ビラノア(大鵬薬品工業株式会社)
関連サイト:http://www.taiho.co.jp/medical/brand/bilanoa/
・デザレックス(杏林製薬株式会社)
関連サイト:http://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/desalex/
詳しくは当院にご相談ください。
ニキビの治療薬・外用剤・保湿剤の紹介!使用方法から副作用まで
今回は多くの方がお悩みになっているニキビについて紹介したいと思います。
ニキビは症状によって治療方法が異なってきますので、症状の種類のご紹介から外用剤の使用方法までご説明したいと思います。
ニキビの症状
ニキビは主に以下の3つの症状に分類されます。
1、面皰(コメド)
古い角質が詰まり、毛穴が閉塞されてしまっている、また、性ホルモンの分泌量が増えることで皮脂の分泌量が増えると皮脂が毛穴にたまり面皰(コメド)ができます。
2、紅色丘疹・膿疱(こうしょくきゅうしん・のうほう)
毛穴の中でアクネ菌が過剰に増殖した状態です。
アクネ菌は炎症を起こす物質をつくり、炎症が起きるとニキビは赤く盛り上がり紅色丘疹になります。
また、その中に膿が溜まってしまうと膿疱になります。
3、硬結・嚢腫(こうけつ・のうしゅ)
炎症が進行・拡大すると毛穴の壁が破壊され、皮下に膿の袋ができます。これが嚢腫です。
また、硬く盛り上がって硬結ができます。
こういった強い炎症が起きてしまった後はニキビ跡ができてしまうことがあります。
ニキビの原因
こういったニキビができてしまう原因はどういったことが考えられるのでしょうか?
思春期のころと成人ではその原因は異なります。
思春期のころ
性ホルモンの働きが活発になると、皮脂の分泌が増加します。
その過剰な皮脂が毛穴につまりニキビができます。
成人の場合
成人の場合は生活習慣の影響を受けることが多くなります。
例えば以下のようなものが原因となりえます
・ストレスによるホルモンバランスの乱れ
・間違ったスキンケア
・不規則な生活(偏った食生活・睡眠不足など)
・便秘
・加齢による皮膚のバリア機能の低下
・月経前のホルモンバランスの乱れ
ニキビ治療の外用剤と使用方法
ニキビ治療の第一歩はスキンケアです。ビタミン剤などの飲み薬では治りません。
毛穴・皮脂分泌の環境や皮膚表面の乾燥・角化のコントロール、常在菌の安定化などがポイントです。
適切な洗顔と基礎化粧に加え、以下の外用剤を継続的に適切に使用することにより多くの方は良好な結果が得られます。
まずは3ヶ月間しっかり外用することが大切です。
当院で処方された場合は、使用開始後2~3週間後に状態をチェックしますので必ず来院してください。
1、アダパレン[外用ゲル](商品名:ディフェリンゲル)
毛穴の角化物や貯留した皮脂を排出する効果によりニキビの発症を予防します。
また、できているニキビには治癒に導く働きがあります。ニキビ治療と予防の基本薬となります。改善した後も継続することで良い状態を維持します。
<使用方法>
1日1回(夜)、入浴後にニキビの出来やすいところ、広く出る方の場合は顔全体に薄くのばして塗ります。
使用開始後、乾燥感や赤み・軽度の刺激感などが8割り程度の方に出現しますが、2週間程度で落ち着きます。
刺激が強いと感じる場合は、2~3日に1回の塗布として、慣れてきたら1日1回のペースで塗布するようにします。
長期間使用することで、効果が確実になっていきます。
※妊娠中・授乳中は使用できません。
以下の点には注意してください。
・切り傷やすり傷、湿疹、目の周囲、唇、小鼻への塗布はしないでください。
・他の塗り薬と併用したい場合は医師に相談してください。
・日焼けなどの過剰に紫外線を浴びることは避けてください。
<塗り始めにあらわれる副作用>
・乾燥
・ヒリヒリ感
・皮膚が細かくはがれる
・赤くなる
・かゆみ
2、抗菌剤
・クリンダマイシン[ゲルローション](商品名:ダラシンT)
ニキビの炎症を引き起こす原因菌に作用する抗菌剤です。
予防という観点ではなく、できてしまったニキビを治療する際に使用します。
<使用方法>
赤みのあるニキビの部位に塗布してください。小範囲の場合はその部分のみに塗布してください。
朝と夜の1日2回使用します。夜は先に紹介したアダパレン[外用ゲル](商品名:ディフェリンゲル)のあとで塗布します。
3、殺菌剤
ニキビの原因菌に殺菌的に作用し、さらに毛穴の角質を除去する働きもあります。
抗菌剤より高い効果がありますが、数週間は刺激反応が生じることがあります。
<使用方法>
1日1回使用塗布します。※①のアダパレン[外用ゲル](商品名:ディフェリンゲル)と併用する場合は(朝もしくは夜①の塗布後)に塗布します。
脱色成分が含まれるため、衣類や頭髪などに付着しように注意してください。
<塗り始めにあらわれる副作用>
・乾燥
・ヒリヒリ感
・皮膚が細かくはがれる
・赤くなる
・かゆみ
4、アダパレン+殺菌剤(商品名:エピデュオゲル)
ディフェリンゲルとベピオゲルの合剤で、ともに使用開始初期に刺激症状が起こりうる薬剤であるため、より強く初期の皮膚刺激症状が生じる可能性があります。
使用開始にさらに慎重さが必要ですが、その分高い治療効果が期待できます。
定期的にこまめに医師の指導を受けながら用いるべき薬剤です。
使用法や諸注意はアダパレンと殺菌剤に準じます。
5、保湿剤
尿素(パスタロン)
ザーネ軟膏
乾燥が強い場合は保湿剤を併用します。
特に①アダパレン[外用ゲル](商品名:ディフェリンゲル)や③殺菌剤の使用開始時2週間は乾燥が高頻度で出現するので、入浴後まずこれを塗布した上で①を外用します。
基礎化粧などで保湿できていれば不要です。乾燥肌はニキビ悪化の原因となります。
<使用方法>
① ~③の使用前、朝洗顔後もしくは日中乾燥時などに1日に1~2回程度使用します。
6、ケミカルピーリング
肌質にあわせて2種のピーリング剤を使い分けています。また、ビタミンC・Eなどのイオン導入と併用することでさらに美肌・美白効果を高める治療が可能です。
7、機能性化粧品(医療機関専用基礎化粧品)
ビタミンA,C,E配合、高機能保湿、ピーリング成分配合、サンスクリーン、プラセンタ、アスタキサンチンなどを取り扱っています。