脂漏性皮膚炎とはどんな病気?原因や治療方法、予防の仕方をご紹介
どんな病気(症状)ですか?
フケのようなものが主に頭や顔、または胸、脇、背中などにあらわれる皮膚炎です。
皮膚は赤みを帯びて、カサカサ、かゆみを伴うこともあります。
皮脂が多いところ(おでこ・眉間・鼻筋・小鼻の周り・耳など)に発症しやすい病気です。
中高年男性の患者様が多い傾向にありますが、乳児や思春期の子供もなりやすいと考えられています。
原因は何ですか?
原因はマラセチアという真菌です。
マラセチア菌は皮膚に普通に存在する菌ですが、過剰に増えることで皮膚炎を起こします。
この真菌は皮脂を餌にしているため、皮脂が多いところに発症しやすいのです。
予防するにはどうすれば良いですか?
皮脂を減らすことが予防になりますが、皮脂が増えるのはストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどが原因となっていることが多々あります。
脂肪分を控えビタミン類をきちんと摂取できる食事にしたり、規則正しい生活をすることで一定の予防効果が見込めると考えています。
たまに質問がありますが、PM2.5などの空気環境の影響はありません。
また、季節的な要因もあまり見られません。
治療方法はどのようなものですか?
ステロイドを中心とした外用剤で症状を抑えます。
抗真菌剤も使用して治療を行います。
監修:村田クリニック 院長 村田宏爾
更新:株式会社ディーエーエム
EDはどんな病気?原因や治療方法は?放置するとどうなる?
EDはどんな病気?
勃起不全のことです。
性交渉に支障をきたすような勃起状態が持続できない病気です。
EDの原因は?
陰茎海綿体への血液の流れ込みが弱く、陰茎が固くならない状態です。血流の障害です。
糖尿病の初期症状でよく見られる病気でもあります。
また、自律神経との関係があるので、精神面の状態も影響があります。
EDと年齢の関係は?
加齢とともに血管の状態が悪くなったり、ストレスの増加などで発症リスクが高まるのが一般的です。
EDを放置するとどうなる?
動脈の流れが悪くなると最初にEDの症状が出ることがあります。
放置すると血管の異常が進み、糖尿病などが発見されたりすることが報告されています。
ED治療をするだけではなく、他の部位の検査もされることをおすすめします。
EDの治療方法は?
基本的には薬での治療になります。
1、短時間作用型:バイアグラ、レビトラ
2、長時間作用型:シアリス
薬の服用による副作用は?
目立ったものはありません。
血管を広げて血液の流れを良くする作用のある薬のため、顔が火照ったり動悸を感じるなどの影響はある可能性はあります。
薬の服用でEDは完治しますか?
あくまでも勃起の補助的なものであり、EDを完治させるものではありません。
EDと生活習慣の関係は?
関係があります。暴飲暴食、寝不足、喫煙などの習慣はEDを悪化させると考えられています。
包茎の種類や治療方法は?放置するとどうなる?
包茎の程度について
●真性包茎
平常時でも包皮が被っていて、手で亀頭が露出することができない状態です。
包皮口が狭い、亀頭と包皮が癒着しているなどが原因の場合があります。
●仮性包茎
包皮が被っていますが簡単に亀頭が露出することができる状態です。
日本人に最も多いとされている包茎です。
●カントン包茎
包皮が亀頭を締め付けて痛みを伴う状態です。
元に戻せなくなる場合もあり、注意が必要です。
日本人のおよそ7割は包茎と言われているため、多くの人がいずれかに該当するかと思いますが、真性包茎とカントン包茎は必ず治療をした方が良いです。
お子さんの場合は、成長とともに改善することもありますので、ある程度の経過を待つことも必要です。
包茎を放置するとどうなる?
包茎を放置すると恥垢が溜まって不衛生になることで炎症を起こすことがあり、亀頭包皮炎と言います。亀頭に雑菌などが感染することによって起こる皮膚炎です。
発症すると包皮の皮膚が赤くなり、ニキビのような赤い斑点やただれが見られるようになります。かゆみや痛みを伴う場合もあります。
包茎の治療方法は?
余分な皮を切除する治療が一般的です。
お子さんの場合は亀頭を露出させることを優先した手術になります。背面切開といい、包皮の最も締め付けの強い部分を縦に切開し横に縫合する手術になります。
大人の場合は環状切開といい、余分な皮膚を環状に切開し全周に縫合する手術となります。
AGAはどんな病気?検査方法や治療方法は?
AGAはどんな病気?
AGAとはAndrogenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」という病気です。
前頭部・頭頂部を中心に症状が見られ、進行性で抜け続けるのが特徴です。
AGAの原因は?
テストステロンという男性ホルモンが酵素の影響でDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、これが原因物質となりヘアサイクルが乱れることが原因です。
一般的なヘアサイクルは2年〜7年ほどと言われていますが、AGAの方のヘアサイクルが早まり数ヶ月〜1年ほどになり、毛が硬くなる前に抜けてしまう症状が見られるようになります
AGAの検査方法は?
クリニックで問診を行います。
また、ご自身でも簡易チェックを行うことができます。
●祖父母・両親・兄弟に薄毛の人がいる
●産毛のような細い毛が多くなった。
●額の生え際の後退、頭頂部のボリュームがなくなった。
●生活の中で抜け毛が気になる
AGAはうつりますか?
他人へうつるものではありません。遺伝は関係あります。親族にAGAないしは薄毛の方がいらっしゃる場合は、意識してチェックされると宜しいかと思います。
AGAの治療方法は?
酵素の働きをブロックする薬を処方することで進行を食い止める治療となります。
男性ホルモンを減らすことなく、根本的な治療を行うことができます。
ザガーロ、プロペシアなどが代表的な薬です。
また、リアップなどの育毛剤を併用することで発毛効果を高めます。
AGA治療の副作用は?
一般的にはほとんどありません。
性欲減退などの副作用が稀に見られる場合があると言われています。
一般的に処方されるザガーロやプロペシアなどでは、副作用は起こりにくいですが、リアップなどの強い薬の場合は、血圧が下がったりむくみなどが起きることがあります。
また、発毛力が強いので体毛の産毛が濃くなることも報告されています。
AGAは完治しますか?
AGAは完治しませんので、薬を服用し続ける必要があります。
AGAと生活習慣の関係は?
暴飲暴食、寝不足、不衛生、糖尿病などがあると、進行が早まったり、治療の効果が現れにくかったりする傾向があります。
イボができる原因や治療方法について。人にうつったり再発する?
イボができる原因は?
イボができる原因となるヒト乳頭腫ウイルスというウイルスが存在します。 感染しやすい場所などははっきりしておらず、どこにでも存在していると考られています。
イボにならないようにするためには、感染しないことを意識するよりも、感染しやすいような肌のコンディションを作らないことが大切だと考えています。肌の角質層が荒れていると、イボのウイルスが角質層の隙間から入り込みやすくなります。また、足の裏が汗で蒸れやすい状態になっていたり、肌が乾燥してひび割れたりしていると感染しやすくなります。
適切なケアで肌を保湿したり、汗をためないようにするなど清潔に保つことで、イボが発症する確率を減少させることができると考えられます。
また、体の免疫力が低下していることも原因になりますので、食生活や睡眠など生活習慣にも注意しましょう。
イボはうつりますか?
イボはうつります。手足の指にできていたイボが他の指にうつるケースなどはしばしばあります。
また、あごのイボが髭剃りにより他の部位にうつったりなどもあります。
治療方法はどのようなものがありますか?
治療方法は複数の選択肢がありますが、もっとも治療結果が良好で一般的な方法は液体窒素を使用しての治療になります。
マイナス200℃近い超低温の液体窒素を綿棒などに染み込ませて、患部を急激に冷やす(低温やけどさせる)ことによって、イボの組織を壊死させる治療方法です。多少の痛みが伴います。
しかしながら、基本的には治療痕も残らず再発率も低いため、おすすめしています。
また、この方法と併用して、貼り薬や飲み薬、レーザー治療などを行う場合があります。
レーザー治療について
患部を削り取るレーザー治療は、液体窒素での治療に比べると再発しやすいと言われています。
治療後も大きな傷ができたり、出血のリスクもあるのであまりおすすめはしていません。
イボは毛細血管の塊のようなものなので、その毛細血管を潰すレーザー治療は行う場合があります。瞬間的な痛みはありますが、傷や出血などの心配はほぼありません。
イボは再発しますか?
イボは再発することがあります。しっかり治療しても、1〜2ヶ月くらいはご自分でもチェックされることをおすすめします。治療後にイボの細胞がわずかでも残っていたら、また増殖して再発することになります。体調管理と肌の管理も関係しています。
ほくろができる原因や治療方法は?ほくろが痛い時は?
ほくろができる原因は?
母斑細胞という細胞の一部分がほくろの要素になっています。昔は母親の胎内にいた時についたゴミのようなものと言われていた時代もありましたが、まったくそうではありません。生まれつき持っている先天性の母斑細胞と後天性の母斑細胞があります。
遺伝の影響などは関係ないと考えられています。
ほくろに痛みがある場合は?
基本的にほくろに痛みはありません。もし痛みを感じるようなことがあれば、別の病気を疑った方が宜しいかもしれませんので、早期にクリニックで検査を受けられてください。
ほくろの治療方法の選択肢は?
主には2種類の治療方法になります。
1、患部を切除して縫合する
ほくろに一定の大きさがある場合に主に用いられます。
切るといっても基本的に目立つ傷はできません。
2、レーザーで焼却・削る
ほくろが小さい場合に用いられます。切除する方法と比較すると治療は楽かと思います。
どちらの方法を用いるかは部位や大きさで判別します。
ほくろは再発しますか?
再発する可能性があります。処置後に母斑細胞が残っていた場合は再発します。
レーザー治療の場合は傷が残るため深く治療ができないので、再発する可能性があると言えます。
爪水虫の痛みや症状は?人への感染や遺伝は関係する?
爪水虫の痛みや症状はどのようなものですか?
一般的な水虫と異なり、かゆみなどの症状はありません。爪の変形により皮膚が圧迫され痛みを感じるなどはありえると思います。主な症状としては爪が濁る状態になったり、厚くなる(肥厚)状態になります。
爪水虫は遺伝は関係ありますか?
遺伝は関係ありません。
足の水虫が慢性化している人がなりやすいと考えられています。
爪水虫はうつりますか?
爪水虫は感染します。爪の栄養状態や足の指の血行などが関係しており、これらが悪化していると感染しやすくなります。また、糖尿病の方や動脈硬化で毛細血管の循環が悪く指の血行が悪い人、爪が老化で厚みがある爪の方などはなりやすいと考えられます。
爪水虫の洗い方は?
水虫自体は洗っても取れません。足を清潔にし、適度な乾燥に保つことが大切です。
爪水虫が悪化した場合はどうなりますか?
爪水虫は自覚症状がないため放置されやすい病気です。
放置すると他の爪や足の皮膚などの他の部位に移っていき悪化していきます。
爪が濁ってきたら一度受診されることをおすすめします。爪が濁る=水虫というわけではなく、他の病気の可能性もあるので、菌の有無をきちんと検査してもらいましょう。
爪水虫の治療方法はどのようなものがありますか?
治療方法には、飲み薬と塗り薬があります。
<飲み薬>
ラミシール・イトリゾール・ネイリン
<塗り薬>
ルコナック・クレナフィン
爪水虫は再発しますか?
飲み薬でほぼ完治する割合は6割、塗り薬でほぼ完治する割合は2割といわれています。
他の患者さまも症状の改善はするものの、完治にまでは至らないことがあります。
爪水虫は綺麗な爪に生え変わることが完治ですので、それまでは通院することが大切です。
自己判断で治療をやめないことをおすすめします。
ボトックス注射の目的や成分は?即効性や副作用について
ボトックス注射の目的は?
ボトックスもヒアルロン酸と同じく主にシワの治療に用いられますが、アプローチが異なり、筋肉の動きを止めてシワを消していきます。表情筋が目立つ場合はボトックスを使用します。
成分は何ですか?
ボツリヌストキシンです。当院で使用しているのは、A型ボツリヌス毒素製剤 「ボトックスビスタ®注用50単位」です。
すぐに効果はありますか?
ヒアルロン酸注射と違い、ボトックス注射には即効性はありません。
2、3日〜1週間くらいで効果が見られるようになります。
注入後は半年程度持続します。
副作用はありますか?
個人差がありますが、治療後数日間は軽い頭痛や注射した部分に少し痛みが残る場合があります。
ヒアルロン酸注射の目的や成分は?即効性や注射の頻度も紹介
ヒアルロン酸注射の目的は?
ヒアルロン酸注射は皮膚の下にボリュームを入れ、シワを改善するために使用されます。皮膚が衰えて溝ができてしまったところを下にボリュームを入れて持ち上げることでシワを目立たなくさせます。ほうれい線やマリオネットライン、眉間、目尻など、無表情でもシワが出ている部位に適しています。
成分は何ですか?
ヒアルロン酸とはもともと人の体内に存在する成分で、ムコ多糖類という物質の一つです。特に水分を保持する能力(保水力)に優れた物質で、たくさんの水を蓄えることができると言われています。
注射は痛いですか?
注射時に麻酔のクリームを塗り痛みを和らげます。
ヒアルロン酸の注射に用いられる針は超極細ですので痛みは少ないです。
すぐ効果はありますか?
ヒアルロン酸は即効性があり、即日で変化が現れます。
そして体内の水分を吸収してさらに膨らむので、2〜3日かけてより効果が見られます。
個人差はありますが半年〜1年間の間、持続します。
頻度はどの程度が適正でしょうか?
ヒアルロン酸はいずれ体に吸収されて消えるものです。
3ヶ月から半年に一度程度であれば何も問題はありません。
もう少し頻度を増やしたい方はご相談ください。
眼瞼下垂の症状や予防方法は?遺伝や年齢、ストレスは関係あるのか?
今回は眼瞼下垂について紹介したいと思います。
眼瞼下垂は上瞼(まぶた)が垂れ下がってしまう病気です。
眼瞼下垂の症状について
眼瞼下垂の主な症状はまぶたが重く感じ、それに伴って頭痛や肩こりを感じます。
まぶたが開かないので、おでこの筋肉を使って目を開けようとするため、おでこのシワが増えたり、顎を上げて見るようになります。また、周囲から眠そうと指摘されて気づく場合もあるようです。
眼瞼下垂かどうかは、上瞼の下のラインが黒目にかかっているかどうかが一つの基準になると考えています。
眼瞼下垂は予防できますか?
普段から気をつけることは、目を頻繁にこすらないこと、またコンタクトレンズ(特にハード)を長時間付けっ放しにしたり、乱暴な取り外しをするとまぶたを痛めて眼瞼下垂の原因になることは考えられます。
遺伝的な要素はありますか?
眼瞼下垂には後天的なものと先天的なものがあります。
先天性のものは、まぶたを引っ張り上げる筋肉に生まれつき異常が見られるものです。
決して、親が眼瞼下垂になった経験があるから子供にも、ということは考えられません。
後天性のものは、まぶたを引っ張り上げる筋肉が弱ってきたり、神経に異常が出たりなどが原因になります。
年齢は関係ありますか?
先天性のものは生まれつきの筋肉の異常ですので、お子様でもなります。
後天性のものは加齢や生活習慣に伴って発症するものです。高齢の方ほどまぶたの筋肉が弱るため発症しやすいと言えると思います。
ストレスとの関係は?
まぶたを支えている筋肉の一つは自律神経と関係しています。
眼瞼下垂でまぶたの筋肉が緊張しているとイライラしたりなどの症状が出ると言われています。
切らない治療はありますか?
加齢などでまぶたのたるみが原因の場合は、レーザー治療で皮膚のたるみをとる場合もあります。
傷跡は残りますか?
まぶたの皮膚の傷は早く綺麗に治りやすいです。手術時も二重のラインに沿って傷が入るので、シワと混じってわからなくなり、目立つことはありません。
再発はありますか?
再発はあり得ます。若い頃に治療して加齢に伴って再発することがあります。また、まぶたは頻繁に動く部位なので、筋肉を縫った糸が緩む可能性はゼロではありません。
その他、眼瞼下垂について詳しくお聞きになりたい方は当院にお問い合わせください。