今回は皮膚の病気である「乾癬(かんせん)」について紹介したいと思います。
乾癬とはどんな病気?
乾癬の一般的な症状は、皮膚が赤くなる、皮膚が盛り上がる、赤く盛り上がった表面に銀白色の細かいかさぶたができ、フケのようにボロボロと剥がれ落ちる現象が起こります。
アトピーや湿疹はかゆみを伴いますが、乾癬の約半数の患者さんにはかゆみが見られますが、全くかゆみも痛みも伴わない場合があります。
日本国内では10万人程度の患者さんがいると言われており、男女比は2:1で男性に多く、男性では30代、女性では10代および50代の患者さんが多いとされています。
乾癬は「感染」する病気?
乾癬は他人へは感染しません。 子供と一緒にお風呂に入ったとしてもうつることはありません。
しかしながら、自分自身の肌では患部が広がっていきます。患部を掻きむしってしまうことで広がりますし、体調やストレスなどとも関係していますので、体のコンディションが悪ければさらに拡散・悪化してしまう病気です。
乾癬と生活習慣の関係は?
乾癬は食生活やストレスや喫煙など生活習慣と大きく関係しています。
乾癬が発症するのは食生活が乱れている人や多量の飲酒や喫煙をされている方が多い傾向にあります。
これは、乾癬が内臓の疾患と関わりがあるためです。高コレステロール血症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を予防することが、乾癬の予防にもつながります。
最近では、青魚の油(DHA・EPA)が乾癬の改善に関係があると言われています。
かゆみを伴わない場合もあるため、乾癬が発症していると気付きにくい場合がありますが、放っておくとさらに症状が悪化してしまうことが考えられますので、少しでも肌に違和感があるときには早期に受診されることをおすすめします。