どんな病気(症状)ですか?
フケのようなものが主に頭や顔、または胸、脇、背中などにあらわれる皮膚炎です。
皮膚は赤みを帯びて、カサカサ、かゆみを伴うこともあります。
皮脂が多いところ(おでこ・眉間・鼻筋・小鼻の周り・耳など)に発症しやすい病気です。
中高年男性の患者様が多い傾向にありますが、乳児や思春期の子供もなりやすいと考えられています。
原因は何ですか?
原因はマラセチアという真菌です。
マラセチア菌は皮膚に普通に存在する菌ですが、過剰に増えることで皮膚炎を起こします。
この真菌は皮脂を餌にしているため、皮脂が多いところに発症しやすいのです。
予防するにはどうすれば良いですか?
皮脂を減らすことが予防になりますが、皮脂が増えるのはストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどが原因となっていることが多々あります。
脂肪分を控えビタミン類をきちんと摂取できる食事にしたり、規則正しい生活をすることで一定の予防効果が見込めると考えています。
たまに質問がありますが、PM2.5などの空気環境の影響はありません。
また、季節的な要因もあまり見られません。
治療方法はどのようなものですか?
ステロイドを中心とした外用剤で症状を抑えます。
抗真菌剤も使用して治療を行います。
監修:村田クリニック 院長 村田宏爾
更新:株式会社ディーエーエム